生きるという事は過去を超えて繋がっていく

歴史は常に血塗られているもの。多くの命が奪われその命の上に私たちは生きている。奇跡のようだと私は思う。多くの命が奪われたのにかかわらず、こうして新たな命が生まれそしてまた未来へと繋がっていく。

過去に存在した歴史上の人物の血は残されているのかいないのかあまり現代となっては聞く事はないが残された血もあるのだろう。そう考えると私たちの存在自体が奇跡だと思う。過去から続く血が現代にも受け継がれていることが。

近い過去でいうなら江戸時代、もしかしたら武家の血筋であったかもしれないし、町娘や農民の血かもしれないがそれ以前に生きた人々の血をコツコツと残し今に引き継いでいる事が素晴らしいと思う。

私の家系は江戸時代では下級武士であったと家系図が示していたが、それ以前の事はわからない。しかしいいのだと思う。それで。ただ、今に血を残してくれた祖先にただただ感謝するばかりだ。血塗られた歴史を乗り越えなんて逞しい生命力であろう。子孫など残そうなんて考えていなかったのかもしれない。ただ、その時その時を必死に生きていくことだけで精一杯だったのかもしれないが、生きていく事が最終的には血を残していく事になった。

生きていくことは決して楽しい事ばかりではなく、過酷な状況でもあっただろうと思う。今のように化学が発展しているわけでもなく、争いがなかったわけでもなかったのだから。その中で生きるということはとても辛く苦しかった事かもしれないと私は考える。

でも、人間の本能なのか、生きることが最終的には子孫を残し、今へと繋げてくれた。ただ、悲しい事に始祖の台までの血筋がわからない事だ。仕方のない事かもしれない。始まりの人の台には名前があったのかもわからず、字が書けたのかもわからないのだから。そして奪い奪われの時代の中で失ったものも多いだろう。なにせ奪うことでしか手に入れる手段を持たなかった時代だったのだから。

その中で生きるということは至難のわざであり、そこに血を残すことはさらに大変だっただろうと思う。私はそんな時代にも生き抜き血の継承をしてくれた祖先たちに感謝でいっぱいだ。祖先たちがどれだけ血が細くなろうとも生きるという事だけで現代に繋げてくれたのだから。そしてその中で私が私で生まれた事、それは奇跡に近い誕生だったと思う。